ゆっくり愛して
「…で、でも!」
もうひとつ…不安があったんだ。
「…痛いんでしょ?」
あたし昔から痛いのは本当だめなの…
だから…
「バカっ!それはみんな一緒。あんただけじゃないのよ。」
「…うぅ。」
厳しい里美の一言にあたしは身を縮めてしまった。
じゃあ…里美も痛かったのかな?
「それに痛いかどうかは心の持ちようなんだから、気にするほどじゃないよ?」
急に優しい言葉に変わった里美にあたしは泣きそうになる。
「里美~…ありがとぉ…」
うぅ~…
「バカ、あたしはいいからさっさと渉君に弁解しなさいよ?」
そ、そうだった…
それが一番なんだ。
そう考えたら急に緊張してきちゃった。
「ほら、早く言っておいで?」
里美に力強く背中を押されたあたしはその反動で廊下へ進んだ。
…頑張らなきゃ。