恋だったよね


「…ねぇユウキ。相談したい事があるんだけど…」




いきなりマヤの顔が真剣になった。
何?とは聞いたものの、なんとなくユウキは嫌な予感がした。




「ハルトのことなんだけど…。好き…なんだよね」




マヤは恥ずかしそうに言う。
ユウキの嫌な予感は当たった。




「それでね、ハルトは私のことどう思ってるのかなーって…ハルトにさりげなく聞いてほしいっていうか…」




ユウキは立ち上がった。
聞いていることが辛かった。




「無神経な女」




そう言い、会計を済ませ出て行った。




「…無神経って何よ…」




マヤはユウキの言葉の意味がわからなかった。






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