逢いたい時に貴方はいない
部屋に入ると
そこは物一つなく八畳くらいのワンルームだった。

『どう?』

どうって聞かれても私が住む訳じゃないし、なんて答えりゃいいのよ… と、いうのが正直な答えだったけど、そんな事をまともにいうのも違うと思いながら私はこう答えた。


「うん、いいんじゃない…悪い気は発してないみたい」

『なにそれ』

「私…霊がいる場所とか空気の重さとか感じるんだよね…この部屋は平気みたい」

『変なやつ』笑いながら秋山さんは言った。

確かに…悪い空気は感じなかった。
でも なんだろう
凄く落ち着かない。

実際 空気の重さとか感じれちゃう私だけど今は それどころじゃないみたい。


『ま、なんもないけど座れよ』

「本当になんもなくてビックリした」

と、座るまでは軽い会話のやり取りができたものの緊張しすぎて、次の話題が何もでてこなかった。


その時
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