2人の王子と天然の姫


---時間は少し戻る。



「俺は、沙羅がずっと好きだった」

「う・・・ん」

私はゆっくり答える。

なんて答えたらいいか

分からなかったから。

「でも」

「え??」

翔は続きを言った。

「俺はもう諦めた」

「・・・??」

私がきょとんとしていると

翔は笑ってこう言ったんだ。



「隼人と幸せになっ」



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