不思議な家のアリス


とりあえず、命を脅かすかも知れない生肉を食べようとしている秋夜の手を止めた。




「邪魔すんなよ!肉ならまだあるだろ!?」



紙皿をパッと私が手の届かない様に奥へ引っ込めて、威嚇してくる秋夜。



「焼いてから食べなさい!υ」


私の言葉に、肉を凝視して目を丸くする。


「……これ生だ!気を付けろ皆!M子が生肉食わそうとしてきたぞ!殺す気だこの女!!」




そして騒ぎ立てる秋夜。


止めなきゃ良かった。





次にビールでベタベタになる勇志くんを止めて、転がっている春は楽しそうだからほっといた。





外用の簡易イスに座って一息つくと、黙々と肉を焼いていたクロが紙皿によそって私に差し出してくれた。



「ありがとう。クロは飲んでないの?」

「酒飲めない。」



…そうなんだ。

なんかちょっと意外かも。



でも良かった。

マトモな人がいて。




暫くして、圭吾さんが下りてきた。




「うわっυすっかり出来上がっちまってんなーυ」



転がり飽きたのか、うつ伏せになって固まっている春を足でつつく圭吾さん。



「圭吾も飲めー!」

秋夜が差し出す缶ビールを受け取り、グイッと飲み干す圭吾さん。




あぁ…酔っぱらいがまた一人…。


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