あたしの執事くん?!
「…り、…り!」


ん、誰かの声が聞こえる。


あたしを呼んでるの?


「聖!!」
「ん…、あれ?ここ…」


目覚めれば、心配顔の椿がいた。

そうか、バスケの試合中に倒れたんだっけ。

ここ、保健室かな。


「心配させんな、ばか」
「ごめん…」


すっごい心配させたみたい。

椿、汗かいてる。


「先生は寝不足だってさ、お前無理しすぎだ。今日からはちゃんとベッドで寝ろ」
「は、い」


さすがに疲れがたまってたんだなぁ。


「聖ちゃぁん!!大丈夫だったぁ??」
「苺ちゃん!」


聖ちゃんがいきなりはいってきた。

椿のこと、バレてないよね?!


「心配したよぉ!」
「ご、ごめんねっ」


気づいてないみたい。

苺ちゃんにも心配かけちゃった。


「それにしても、聖ちゃんが倒れたときの椎名さん、かっこよかったよぉ」
「そうなの?」
「聖!!って叫んで、助けに行ったんだよ」


そうなんだ…。

ちらっと椿を見る。


椿は顔を赤くして、そっぽを向いた。


照れて、るの?
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