あたしの執事くん?!
球技大会は、結局あたしたちのクラスが

優勝したみたい。


よかったぁ。



「今日はちゃんとベッドで寝てもらうからな」


強引にベッドに入れられた。

さすがに心配してくれているのに


イヤなんて言えないから

素直にベッドで寝ることにした。


「ねぇ、椿」
「…なんだよ」

電気の消えた暗い部屋の中、

あたしは椿のほうを向いた。

椿はあたしに背を向けている。


「今日は、ありがとね」
「俺はお前の執事だからな」
「うん…」


あたしは椿に背を向けて

目を閉じた。


久しぶりによく眠れそう。
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