今日の・・・
授業が終わると私は学食で夕実に、自分が理解できたことだけを話した。
「そんな・・・・」
夕実の顔は見る見る青ざめた。夕実の様に普段から霊体験の多い人じゃなかったらとても信じられないような話だろう・・・。
「誰かわからへんの?」
私の問いかけに
「私が聞きたいくらい」
夕実は泣きそうに答えた。
「今日、どうするの?」
「行かないよ!!」
その時、丁度夕実の携帯が鳴った。
「谷君からメールだ・・・。丁度いいや、断るよ」
「ちょっと、待って。誰なのか確かめたい」
私は初めて会うものへの興味を抑えきれなかった。
「会えってこと?!」
「きっとまた現われるから!」
「だって!!」
「大変なことになる前に!! ちゃんとしておくから!!」
私と夕実を授業がなく誰もいない教室に入った。私はバッグから和紙で作った小さな包みを出した。中にあらかじめ念を閉じ込めた清めの塩が入っている。
「夕実、ハンカチ貸して」
「ハンカチ?」
「うん、どんなんでもいいから」
夕実は不思議そうな顔をしながら、ピンクのかわいらしいハンカチを私に差し出した。
「ごめん、ちょっと折るよ」
「うん・・・」
私はそのハンカチを広げ、一辺をつまんで持っていた輪ゴムで一くくりした。更に四隅をそれぞれくるりと縛って形を整えた。最後に塩の包みを輪ゴムに挟んだ。
「人の形みたい・・・」
夕実が言った。
「そ。その通り。お守りだから。念入れるから、大丈夫だとは思うけど、持っておいて」
私は人形を両手で挟み、念を込めてから夕実に渡した。
「暖かい・・・」
夕実は人形を受け取って言った。
「それは私の体温やん!」
「そんな・・・・」
夕実の顔は見る見る青ざめた。夕実の様に普段から霊体験の多い人じゃなかったらとても信じられないような話だろう・・・。
「誰かわからへんの?」
私の問いかけに
「私が聞きたいくらい」
夕実は泣きそうに答えた。
「今日、どうするの?」
「行かないよ!!」
その時、丁度夕実の携帯が鳴った。
「谷君からメールだ・・・。丁度いいや、断るよ」
「ちょっと、待って。誰なのか確かめたい」
私は初めて会うものへの興味を抑えきれなかった。
「会えってこと?!」
「きっとまた現われるから!」
「だって!!」
「大変なことになる前に!! ちゃんとしておくから!!」
私と夕実を授業がなく誰もいない教室に入った。私はバッグから和紙で作った小さな包みを出した。中にあらかじめ念を閉じ込めた清めの塩が入っている。
「夕実、ハンカチ貸して」
「ハンカチ?」
「うん、どんなんでもいいから」
夕実は不思議そうな顔をしながら、ピンクのかわいらしいハンカチを私に差し出した。
「ごめん、ちょっと折るよ」
「うん・・・」
私はそのハンカチを広げ、一辺をつまんで持っていた輪ゴムで一くくりした。更に四隅をそれぞれくるりと縛って形を整えた。最後に塩の包みを輪ゴムに挟んだ。
「人の形みたい・・・」
夕実が言った。
「そ。その通り。お守りだから。念入れるから、大丈夫だとは思うけど、持っておいて」
私は人形を両手で挟み、念を込めてから夕実に渡した。
「暖かい・・・」
夕実は人形を受け取って言った。
「それは私の体温やん!」