★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜
「…ちゃんとわかってるんだよ?…わかってるのっ…。でも…」
しおちゃんがいなくなるのが寂しい…。きっとあとにこう続くのだろう。
冬兎と、勇紀にはわかっていた。
痛いほど、雛の気持ちが。
しかし、それをただ口に出さなかっただけ…。
2人を困らせると、自分の我が儘にすぎないと、わかっていたから。
しかし今までなにひとつ、我が儘を言ったことのない、雛が見せた本音。
「…ごめんね、りょうちゃんしおちゃん!気にしないでっ」
優しい子だから、悪くないのに謝って、相手ばかり気遣って、そうやっていつも自分の本音を隠す。
雛はそういう子…。
あたしは雛を抱きしめた。
「…しおちゃん?」
「雛も同じくらい大好きだよ?」
「…え?」