鉄のココロ
学校生活は好調だった。
友人もでき、教授もいい人が多く、
毎日が新鮮で、緊張するけどなんだか楽しい。
あるとき友人が僕にこう言った。
『そろそろバイトでも探そうなぁ。シンは決めた?』
僕は、なんとなくやりたいバイトがあった。
『やっぱり居酒屋かな。楽しそうだし。』
そう、居酒屋。
なぜか決めていた。
僕のお父さんが言うには、
居酒屋のお客さんを見ていると、社会の勉強になるらしい。
なんだかそれが僕の頭の中にいつもあった。
早速その日の夕方に
バイト求人誌を手にとった。
『うーん、よし!ここにきーめた!さっそく電話〜……』
三日後、無事にそこに決定した。
そして何日か経った初出勤のその日、
あの、磁石のような出会いが
そこに
待っていた。