スリー・イヤーズ・カタルシス
彼女は
抱えたひざに
顔をうずめてそこにいた。
小さな鳥が
寒さに凍えて
身を丸めているみたいだった。
スカートはびりびりで
上に着ていた服も
びりびりに破かれていた。
彼女はおれの姿を見て
怯えるように
身を固くするように
壁にはりついた。
おれはあまり彼女の体を
見ないようにしながら
ペットボトルの水と
スウェットの入った袋を
彼女に向かって
差し出したんだ。
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