ストロング・マン
「やればできんじゃん」


昨日のあれはなんだったんだろ。
久しぶりの土日休みに、私はベッドの上で悶々と昨日の出来事を考えていた。


高校のときから修也にはお母さんのような小言を言われていたが、あんな風に励まされたのは初めてだ。
それにやっぱりモテる男なだけはある。不覚にも、修也相手に少しどきっとしてしまった。


きっと落ち込んでいる昔ながらの友人を励ましてくれたんだな。本当にいいやつだ。
私が考えなくちゃいけないのは、尚との今後。

今までの彼だったら、嫌なことがあればなんかもういいやとなって別れてきたから、こんな風に相手のことをきちんと考えてみるのは初めてかもしれない。我ながらダメ女すぎるけれど。



尚との付き合いは不満はあるけど、楽しいことも多い。
それに不満があっても別れないでここまできたのは、自覚はしていなかったけれど本当はすごく大切な、特別な存在なのかもしれない。


1人で考えても仕方ない。尚の顔が見たい。
約束は何もしていなかったけれど、電話して会えるか聞いてみよう。



こんなことするの、ほんといつぶりだろう・・・


久しぶりに前向きになれたことから、少し、胸がドキドキしているのが自分でも分かった。



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