化け猫山
女『野々宮様…
奥方様は……?』
父親『取敢えず、状態の把握と大急処置を………』
少年の父親は、お菊の脈を測った。
父親(………!!)
父親の顔が、段々重々しくなっていった。
女『どうなさいました…?』
父親『もう…手遅れです……』
少年・女(!!!!?)
女『あぁ゛~お菊様~!!』
女が、悲鳴に近い泣き言を荒げた。
少年(そんな―)
少年の手から、弓がスルリと落ちた。
《バサッ》
父親が、物音に気付いた。
父親が、少年の隠れて居る、草むらをじっと睨んだ。


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