秘密の恋 〜私の禁断〜 上
やっぱり車はコンビニについてしまった。



勇気の顔には笑顔がない。



むしろ、ブスーッとした顔で何も言わない。





もういいよ。
わかった。





ドアを開けて車を降りる。


今だよ…今しかないよ…。
何か言って…。





振り返って勇気の顔を見る。





「リサコ…、リサコは俺を全く信じないんだね。」



「えっ…?」



「じゃあな。」





私は誘導されるように自然とドアを閉めた。



―じゃあな。




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