秘密の恋 〜私の禁断〜 上
「どーする?帰る?」

時計を見ると10時。




早くない…?



まっ、そうだよね、泣いてる主婦といても困るか…。


「……だね。」

「………。」



無視かい。



「もう少し…話すか。」

「えっ?」

「だって、次はいつ会えるかわかんないじゃん。」

「いいの…?」

「いいよ、それにその顔で帰ったら旦那驚くでしょ。」



車の鏡で顔を見るとマスカラが滲んで目の下が黒くなってた。






…最悪。
超ブス。







指で擦ってると勇気が笑い出した。


「ハハハ!ってかさ、リサコって思ってたキャラと違った!女の子だね。」

「は〜!?女だし!!」




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