worlds of last generationシリーズ 第一部
いや――
むしろ日に日に恐怖感が増している。

「この対抗戦の指揮…私に一任してもらえないかしら?」
眼鏡の奥に秘める、悪としか呼べない眼光を宿した微笑みで…美夜那はクラスメイトを見つめていた。

嗚呼…
やっぱり言うと思ったんだ。

何と無く嫌な予感がする。
こんな風に、美夜那が積極的な時は何時も嫌な事が起きるんだから。
そう思いながら、人影に隠れて小刻に震える。
否――震えを抑える事が出来なかった。

私の位置からは、美夜那達の会話は聞こえない。
けれど確実に進んでいく作戦会議に、軽く恐怖を覚えながら…早くこの授業が終わる事を祈った。

「十分経ったので、これより模擬戦を始める。各自指定された場所に移動しなさい」
野太い体育教師の声が、霞んで聞こえる。
それでも何とか聞き取れた私は、皆と一緒に歩く事が出来た。

少しだけ歩いた場所に、指定された切株があり私達は各チームに分かれてフォーメーションを組む。

「それでは始める。各チームに武器を転送する、受け取ったものから行動する様に」
そう言い終わると、切株に私達を除く人数分の武器が現れる。
皆は一斉に武器を取ると、各々違う方角へと進んでいった。

< 76 / 84 >

この作品をシェア

pagetop