worlds of last generationシリーズ 第一部
「それじゃあ、私達も行きましょう」
美夜那が微笑みながら言うと、皆頷き歩き出す。
どこに向かっているのか…皆目検討もつかない私は、ただ皆に付いて行く他ない。

森の奥に進むに連れて、舗装された道が途切れ…獣道へと変わっていく。
雑草の生い茂る道を掻き分けて、真っ直ぐに進む。

徐々に生い茂る雑草達の背丈が高くなり、あっと言う間に視界が遮られた。
これでは戦闘どころではない。

「この辺で良いでしょう」
そう頭を悩ましていた私に反して、美夜那は酷く冷静な声で言う。

「こんなところで何するの?」
そう聞いた私に、美夜那はただ微笑むだけで…何も答えてはくれなかった。

「深月、今居る場所から敵の気配を察知できるか?」
五十嵐君が唐突に聞く。
それだけ聞けば十分、作戦内容に察しが付いた。

「つまり…私達は“伏兵”って事ね」
そう呟くと同時に神経を集中させる。
この場に在る全ての気の流れ…又生命の流転を感じていく。

草木の穏やかな流れに、先ほどまでの張り詰めた精神状態が和らぐ。
それと同時に自然の流れに、この身を委せた。

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