平々凡々なストーカーです。


「坂本さん・・・」

「なんだ地元」

「早くいきましょうよ」

なるほど、そういうことか。

今俺たちはテニスコートの前まできている。

しかし、フェンス前から一向に動かない坂本さん。

「・・・・・・・小坂目的ですか」

小坂はコートで坂本さんの視線とさらに俺たち以外のギャラリー(部外者な)の視線を浴びながら華麗にプレイしている。

さすが女テニ代表。

「うん。あったりまえだ」

「ううううううぜえええぇぇぇぇ」

「小坂さん・・・可愛い・・」

周辺のギャラリー(男ばっかり)も坂本さんと同じようにフェンスを突き破るような勢いで小坂を食い見る。

挙句の果てにカメラまでとりだしたり。

美少女もつらいんだなぁ・・・

でも、俺は小坂目当てではない。むしろ今小坂とプレイしているほう。

空崎さんだ。

空崎さんも結構な実力者なのはわかる。小坂とまともにやりあってるしな。

楽しそうにニコニコしながら彼女はテニスを楽しんで。


俺だって周りみたいに今すぐカメラ持ってその様を収めたいよ。


「でも・・・」

無理だっつーの。

打ち合いも終って小阪はベンチへ、空崎さんはボールの入ったかごを持ってどこかへ行ってしまった。

「ふー・・坂本さん。終りましたしさっさと」

帰ろう。と言い出そうとしたら坂本さんはその薄汚れたズボンから小さな箱を取り出す。

黄色い手のひらサイズの箱はかわいらしく数秒坂本さんはそれを見つめて鼻をならし

「俺っこれを小坂さんに渡してくるから!!」

そういって早くも小坂を取り巻くギャラリーの中へ入っていった。

なんでアンタはそんなに積極的なんだ。



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