平々凡々なストーカーです。
坂本さんが小坂にアレを渡すためにはかなりの時間が掛かるだろうな。

そう予測して俺はコート周辺をぶらぶらと見回ることにした。

コートの周りは水道がひとつと女テニの部室も一つ。男テニはもう少し離れた場にいる。

とりあえず木陰の水道で坂本さんを待つことにする。


ちら、とコチラをみてくる女子は多い。

俺はその期待に応えて二コリとインスタントな笑みを返してやる。

それに女子はキャーキャー騒いだり、顔を真っ赤にしたり。

メンドクサイ。

これなら日留宮とか小坂とかの方がはるかにましだな。


いいかげん笑顔をかえすのも面倒になってぼーと景色を見ていると

足元に違和感。

下を見れば黄色いテニスボール。

おいおい ボールの管理ぐらいちゃんとしておけ。

そう悪態をつき拾い上げようとするともう一つ流れてくるボール。

眉間にシワがよった。まったく、何やってんだ。

両手にボールを収めて屈めた腰を戻そうとすると



「・・・・・・・・なんなんだ」


またボールが。3個目ともなるとどんな部かわかったよ。

一発注意してやろうと顔を上げる。

と目の前はボールまみれ。


そしてその原点に空崎さんがいた。

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