恋、来い、請い

そう思いつつゆっくりと玄関に向かう。
ガラスのドア越しにちーが見えた。
本を読んでいる。

何でそんなに平然としていられるんだろう。
こんなに動揺しているのは自分だけか?


「・・・・・・・・くそ・・」


なんだこの敗北感
ウチは振り回されていた・・・?
ちーはなんとも思っていない?
って思ったけど



そんなの本人に言えるわけなく
ちーが待っている靴箱から見えない
反対の所にしゃがみこむ。

「どうすんだ・・・・」
 
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