好きだから、別れよう。



「…バカ。」



「えっ?あ…ごめんなさい…」





私は、マサキさんに喜んでもらいたい一心で、アポもなしにマサキさんに会いに行った。


それを怒られてるんだと思った。



でも……



「違うよ」




マサキさんは、吊り革を握っていた右手を離して、私の頭を撫でた。




「こんなことされたら嬉しすぎて…今日の仕事、手につかなそう」



マサキさんは背も高いし大人なのに、こういうことを言うときは仔犬のようにかわいい。



「だーめ。ちゃんとお仕事してきてねっ」



「はーい…」









それから私は、マサキさんが降りる駅まで一緒に乗って、車内からマサキさんを見送った。








.
< 101 / 222 >

この作品をシェア

pagetop