好きだから、別れよう。
「…バカ。」
「えっ?あ…ごめんなさい…」
私は、マサキさんに喜んでもらいたい一心で、アポもなしにマサキさんに会いに行った。
それを怒られてるんだと思った。
でも……
「違うよ」
マサキさんは、吊り革を握っていた右手を離して、私の頭を撫でた。
「こんなことされたら嬉しすぎて…今日の仕事、手につかなそう」
マサキさんは背も高いし大人なのに、こういうことを言うときは仔犬のようにかわいい。
「だーめ。ちゃんとお仕事してきてねっ」
「はーい…」
それから私は、マサキさんが降りる駅まで一緒に乗って、車内からマサキさんを見送った。
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