好きだから、別れよう。
「あっ!そういえばさ!!」
電車を降りる少し前に、マサキさんが思い出したかのように言った。
「今週の土曜、空いてる?仕事休みになりそうなんだ。たまには遠出しようぜ」
「ホントに!?」
ちゃんとしたデートなんて、花火大会以来。
「どこか行きたいとこある?」
「えー…マサキさんと一緒ならどこでもいいな」
「また嬉しいこと言ってくれちゃって。わかった、考えとくよ」
マサキさんの、こういうとこも好き。
『考えといて』って押し付けないところ。
私、デートとかしたことないし、すぐにいい案浮かばないから、
こうやってリードしてくれるの、すごく頼もしく感じるんだ。
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