好きだから、別れよう。



「あっ!そういえばさ!!」



電車を降りる少し前に、マサキさんが思い出したかのように言った。



「今週の土曜、空いてる?仕事休みになりそうなんだ。たまには遠出しようぜ」



「ホントに!?」



ちゃんとしたデートなんて、花火大会以来。



「どこか行きたいとこある?」



「えー…マサキさんと一緒ならどこでもいいな」



「また嬉しいこと言ってくれちゃって。わかった、考えとくよ」





マサキさんの、こういうとこも好き。



『考えといて』って押し付けないところ。



私、デートとかしたことないし、すぐにいい案浮かばないから、


こうやってリードしてくれるの、すごく頼もしく感じるんだ。









.
< 102 / 222 >

この作品をシェア

pagetop