好きだから、別れよう。



「わ……すご…ぃね…」



運動オンチな私。

少し走っただけなのに、もう息があがってる。



チラッとマサキさんを見ると、何事もなかったかのような涼しい顔。



でも風をきったせいで、前髪が上がってる。



少年のような眩しい笑顔。





オトナなんだけど、オトナすぎないマサキさん。





カッコいい。かわいい。





……好き。













「あのー、すみません。写真撮ってもらえますか?」



背後からの声に私が気付いて振り向くと、そこには20代半ばくらいの女の人が二人、立っていた。



「ぇ……えと………」



運動オンチ、方向オンチ、機械オンチの3点セットが揃った私は、女の人の手の中のデジカメを受け取ることができなかった。



「ん?アヤ、どした?」



「あ…写真、頼まれたんだけど……」





振り向いたマサキさんを見て、女の人達の目の色が変わったのがわかった。








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