好きだから、別れよう。










しばらくの沈黙の後、マサキさんが私の前髪に触れた。



反射的に、涙で濡れた目で前髪を見上げると、



マサキさんと目が合った。





「アヤは…俺が他の女の子と話すの嫌?」






……うん。



うん……嫌だよ。



マサキさんカッコイイから、

マサキさん優しいから、



他の女の子がマサキさんを好きになっちゃうかもしれない。



マサキさんも他の女の子を好きになっちゃうかもしれない。



怖いの。



不安なの……



だから、嫌だよ………。











心の中ではそう思ってるのに、

言葉に出せなかった。









すると、マサキさんが私の肩を片腕で包み込んで、耳元でそっと囁いた。







「…ごめんな。俺、アヤが他の男と喋ってたら、やっぱり嫌だ」








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