好きだから、別れよう。





そのときだった。



わぁぁって歓声が聞こえて、エレクトリカルパレードの軽快なメロディーが場内に響き渡った。



遠くからだんだんと近づく、幻想的な光の煌めき。



「わ…すご……」



次から次へと現れる大きなイルミネーションに、私は言葉を出すこともできなかった。



「…綺麗だな」



突然耳元で声がして、私が振り向こうとすると、

それを制止するように、マサキさんは私の体を後ろから優しく包み込んだ。



「…ひゃっ!マサキさん、みんな見てる…っ!」



驚きと恥ずかしさで、反射的にマサキさんの腕を振りほどこうとすると、マサキさんは少しだけ力を加えて、私の体を固定した。



「大丈夫。ほら、みんなパレード見てるから気付かないよ」



確かに、周りを見渡すと、みんな煌めくパレードに夢中。





でも…でもね……



一番大丈夫じゃないのは、私かもしれない。





マサキさんに後ろからぎゅってされて…

耳元でマサキさんの低い声がする。





体が変になっちゃいそうだよ……。







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