恋するシンデレラ








私は必死で優斗を頭の中から振り払い、荷物を隅に置いた。



ふと、耳に入ってきた会話。






『えー!

いきなり名前で読んできたの?』

『うん。キモいよねー。』

『だって、あいつでしょ?絶対チャラ男だって!』

『だよねー。
よく言うもんね。

いきなり名前で呼ぶのはチャラい証拠だって!』





台本をゆっくり出しながらその内緒話に耳を澄ましてしまっていた。





ちゃ、ちゃらお・・・?



チャラオ?



チャラ男?






いきなり名前でって。




・・・優斗もじゃん!








あれ?でも、あれは『佐倉』って呼ばれるのが嫌だからって・・・




でも、慣れてた?





うそ。

うそぉ。

うそぉーーーーーーーーー!



ゆ、優斗って。

チャラ男だったの?

そうなの?









頭の中がパニック状態で、気づいていなかった。



一人でテンパる私を見て、優斗が笑っていたことに。





タイムリミット

残り8時間。






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