恋するシンデレラ






「うし。

再開するか。」


優斗の一言で、皆移動を始める。


あの声に弱いんだよなー、私。


あの少しハスキーがかった声に、いつも胸が締めつけられる。



小さく溜め息を漏らしながら、荷物を持った。









ーーーーーーーーーーーー・・・






「一目見た時から、貴女を好きになってしまいました。」


一番見せ場のシーン。

舞踏会で出会った二人が恋に落ち、階段で引き止める場面。


王子が引き止めて台詞を言ってる間に、私はガラスの靴を片方脱ぐんだけど・・・。




んー。
やっぱり変だな、優斗。




ずっと前から気になってたんだけど、その台詞変な感じがする。


なんていうか。
ちょっと、棒読みっていうか。


とにかく、変!



二人の時に言おうかと思ったんだけど、
あの台詞なわけだし恥ずかしくて言えなかった。


でも、良い作品にするためには言わなきゃ!




その場では言わずに、ダメ出しまで待つことにした。





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