グリーン・ロード
湿気がこもり、
どこかカビ臭い。



しばらく進んでいくと、
奥の方から

”ペタッ ペタッ”

と音をさせながら、
何かが近づいてくる。


(この音は・・・
覚えが・・・
覚えがあるぞ。)



全身に強烈な悪寒が走る。


(・・ん??あれは・・・??)


それは、
左右に揺れながら
ゆっくり、ゆっくり
近づいてきた。

オレは、
それから目を離すことなく
ゆっくり歩き続ける。




ペタッ


(・・・あっ!)





・・・ペタッ



(・・・ぁあ!)





・・・・・・ペタッ





やがて、
肉眼で確認できるほど
近付くとはっきりそれは見えた。



それは・・・



(・・・?!)








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