恋love
それから2人は、真っ赤なあたしを見てずっと笑ってた。
「………////」
ちょっと間経ってやっと笑いが治まった(優)が
優「よしっ!!
もうすぐ式始まるし……」
突然静かになって、あたしの方を見た。
優「迷子になっちゃった子もいるし……」
また笑っている。
“もうなんとでも思え!!”
優「一緒に行こっか」
と天使の笑顔で言った。
あたしはその笑顔にやられ
「はいっ」
と、笑顔で頷いた。
―――が、
約1名あたしのとなりでまだ笑っている人が。
恐「ははははっ」
「ちょっと!
まだ笑ってるんですか?
もういいじゃないですか」
せっかく(優)が、天使の笑顔で言ってくれたのに、
この悪魔のせいでいい気分が台無しだよ…。
恐「わりーわりぃー....」
謝ってるのにまだ笑ってる。
「…………」
(恐)もやっと笑いが治まり、
恐「お前おもしれーなっ!
気に入ったわ。
名前なんてゆーの?」
「高橋笑羅ですけど…?」
あたしは、どうして名前なんか聞かれてんのかよく分かんなかったけど、
とりあえず素直に従うことにした。
恐「笑羅ねっ。よし覚えた!
俺は木ノ本拓冶(きのもとたくや)
仲良くしよーな!!」
そう言って拓冶は笑った。
そのあどけない笑顔に“ドキ”ってしたのは、
あたしの気のせいなんだろうか。
“あー悪魔でもこんな顔するんだあ”
それが拓冶の第ニ印象。