天使への判決

「あんたらヤクザ?」


女は俺達の顔をまじまじと見詰めた。


面と向かってはっきりと聞かれたのは久しぶりだった。


目の前の目が眩みそうな容姿とのギャップに、思わず笑いが込み上げてくる。


「アハハ!面白い女だ。

店長、この娘つけてもらっていいかな?」



俺は店長の返事を待つことなく、その女をカウンターに連れていった。
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