天使への判決
何度もチャイムを押し続けるヨウスケの姿を見て、
「ここには居ないな…」
と諦めかけていたその時…ドアノブに手を掛けたヨウスケが慌てた様子で俺の方を振り返る。
えっ…?
俺は驚いた。
ヨウスケのドアノブに手を掛けた手は、そのままスッと引かれた。
ドアが…開いた…
俺は慌てて車から降りると、ヨウスケが入った玄関ドアへ向かって走り出した。
俺の中のイヤな予感が的中していない事を願い、ナオキの部屋に駆けつける。
ナオキ…
無事で居てくれ…
手に滲み出る汗をズボンの裾で拭いて、俺はナオキの部屋に上がり込んだ。