天使への判決
…
ナオキ…
ナオキの部屋に踏み込んだ俺とヨウスケは、とりあえず胸を撫で下ろした。
部屋の片隅で膝を抱えて座り込んでいるナオキを見付けたのだ。
「フウッ…」
俺は大きなため息をつき、ナオキの元へ近づく。
「おい!ナオキ!テメエ一体何してやがる!」
俺はナオキの肩を掴み、身体を起こした。
「…アニキ」
ゆっくりと顔を上げたナオキを見た瞬間、今感じたばかりの安心感は覆される。
そして、俺の身体に恐怖に似た鮮烈が走った。
血…
ナオキの顔、身体、至る所に、返り血と思われる赤い血痕が飛び散っていた。