この想いを君に…
「…俺はライダーとしてはいい経験をさせてもらってるけど、私生活はイイコトなんてないよ」

闇を見つめる祥太郎の目はひどく寂しかった。

「その彼女だった人とやり直す事は出来ないの?」

その人は今のあたしたちの住んでる家に昔住んでいて、祥太郎とは幼なじみだった。

けれど。

祥太郎と別れてすぐに、両親の田舎に行ってしまった、とパパからは聞いていた。

あたしも小さい時によく遊んでもらったらしいけど。

あまり覚えていない。
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