この想いを君に…
「ママ〜…」

ママとあたし達はリビングでパパからの連絡を待った。

「むっちゃんの責任じゃ、ないからね…」

ママは微笑むけど、力がない。

「事故はいくら運転手が気をつけていても、起こってしまうものだし」

ママは掌で顔を覆った。



本当のパパも。

バイクに乗っていて死んじゃったから。

光さんは本当のパパの友達だったから、余計にママは気が重いのだと思う。



光さんは

『また明日』

そう言ってくれたのに。



明日は闇に包まれた。
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