この想いを君に…
「ただいま」

パパが帰ってきたらあたしは慌てて玄関に行く。

午前2時すぎ。

疲れきったパパを見ると凄くショックを受ける。

「…命に関わる事故じゃないから」

パパは微笑んであたしの頭を撫でた。

「でもっ…」

あたしはパパの腕を掴む。

「…8耐は無理だな。
残念だけど、今回は出ないよ」

「そうじゃなくて、光さん、このまま引退しちゃうの?」

泣くつもりなんか、なかったのに。

声を上げて泣いたからみんなビックリしていた。
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