この想いを君に…
「むっちゃん、あれは?」

翔くんはあたしの手を引っ張る。

まだ4歳の翔くんにとって、ここは未知の世界。

見るもの全てが知らない世界で、目を輝かせていた。



自分の小さい時と何となく重なる。

あたしの場合は小さい頃からバイクに囲まれていたけれど、初めてバイクに乗った時ははしゃぎまくっていた、とパパから聞いた。

「シール、貰う?」

子供はステッカー類が好きだから。

あたしの言葉に翔くんは嬉しそうに頷いた。
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