この想いを君に…
「実は私も…」

リコは嬉しそうにあたしにケータイの待受を見せてくれた。

「ああっ!」

あたしは思わず叫んで目を真ん丸くした。

「むっちゃんが大阪に行ってる間に一度遊びに行って付き合う事にしたの」

リコの相手は国分 啓太。
同じクラス、サッカー部でかっこよくて人気者だ。
「やったね〜!リコ!!」

あたしは思わずリコに抱きつく。

「えへへ…
これでむっちゃん、クリスマスはWデート出来るね」

眼鏡の奥のリコの目は。

細くなっていた。
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