この想いを君に…
とにかく、お互い住んでいる所から離れる事にした。



繁華街。

賑やかなライトがうるさすぎるくらい、派手だった。

時刻は午後10時。

カラオケボックス…?

行くにしても。

ちょっと騒がしい。



ならば。

パパと昔、二人でレースに行った時。

よく利用した…



あたしはケータイを取り出して調べた。

…不在着信が20件。

無視。

「よし、ここにしよう」

「どこ?」

悠斗はあたしの顔を覗き込む。

「あたしについて来て」

悠斗の手をギュッ、と握りしめて小走り状態で急いだ。
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