この想いを君に…
「これは最初で最後だから」

悠斗はそう言うと再びあたしをギュッ、と抱きしめる。

「少しでも寝ないと、明日、辛いよ?」



あたしは悠斗のその言葉には反応せず。

その胸で。

出来るだけわからないように泣いた。



完全に。

悠斗から一線を引かれたから。



今まで曖昧にしていたのに。



まさかこんな所でこんな風に言われるなんて。



最初で最後の悠斗とのキスは。

パパ以外の人とした、ファーストキスだったから。

余計に泣けた。
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