そして海の思い出を胸に

そう言うと北野先生は、隣りに立っているクスクス笑い続けている人(恐らく、新しい副担任)の方を見る。

希未は懲りずに、でも今度は、さっきより小声で話し掛けてくる。



「カッコイイと思わない? 新しい副担」

「えっ? う、うん……まぁまぁ、かな?」

私、曖昧に答える。



北野先生に睨まれて、希未は笑って話すのを止めた。

それを見て、北野先生はやっと話し始めた。

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