そして海の思い出を胸に

「東野の為に、最初から紹介し直そうな」

そう言ってから、北野先生は教壇の机の前に立った。



「後藤先生が休んでいる間の副担任の沖野涼先生だ。
 そう言えば、こいつも俺の教え子達の中では問題児だったな……なぁ、涼?」



新しい副担……なの、やっぱり?!



涼は北野先生の方を見て、笑って言った。

「でも、先生だって、あの頃から楽しんでチョーク投げてたでしょ?」



そのセリフでクラス中、爆笑。


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