そして海の思い出を胸に
北野先生は1つ咳払いをした。
「しかし、涼が卒業して以来、中々俺のチョーク投げの的になる常連が現われなくてな、俺は淋しかった……が」
そう言って、北野先生は私達を見る。
「久し振りに常連さんが2名出来たもんな〜、なぁ、伊藤、東野」
希未と私は、ただひたすらに笑ってごまかす。
「まぁ、いい。後は涼に自己紹介してもらおうか?」
と言って北野先生は涼の方に目をやると、涼も頷く。
そんな2人を見てて、『この2人、いいコンビになりそう』なんて思ってしまった。