愛かぎ*love×key*
「わざわざごめんな。マウのやつ俺が行ったらきっと鍵開けてくれないから」
リョウくんとコンビニで合流してから向かった先は真央のアパート。
「……真央と話すの?真央のこと諦めてないんだよね?」
「当たり前。時間かかったけど。やっと今日マウに会える段取りつけてきた」
段取り?
リョウくんが何を考えているのか分からなかったけど言われた通り真央のアパートの部屋のインターホンを押す。
『ハイ』
「真央ーサクラだよ」
『サクラ?どうしたの?ちょっと待ってー』
開かれた扉。私の後ろにいたリョウくんの姿を見たとたん、真央は扉を閉めようとした。
だけどすぐさまリョウくんの手で阻まれる。