先生と私。
傷口を優しくふいて、スプレーをしてくれた。
「んっ…」
思わず痛くて声がでてしまう。
「ご、ごめんねお姉ちゃん。」
「ううん。」
男の子は七才とは思えない手慣れた手つきで私の足の手当てをしてくれた。
「ありがとう。
上手だね。」
「ありがとう。
僕ね…よく怪我するんだ…お母さんの手当てするの見てたら覚えちゃって…できるようになったんだ。」
「そうなんだ。
すごいね。僕しっかりしてるね。ほんとに七才?」
「ありがと、お姉ちゃん。
僕弟いるから、僕お兄ちゃんなんだ。
だからしっかりしないとね。」
「お姉ちゃんも見習わないとね…」