学校の怪談
そこの、家は学校から八分ぐらいの場所。
「晋之介、ここだよ」「よし…」
チャイムを押す。

ここからが、怪しまれないか怪しまれるかの勝負だ!

「…はい…」

弱々しい声が聞こえてきた。
「…あ、真由さんの友達なんですけど、ちょっとお話できませんか?」
「いいですよ、中にお入り下さい。」

仏壇には真由ちゃんの写真がある。

【お母さん…すっかりやつれちゃって…】

確かに顔色も良くないし、腕も骨ばっている。真由ちゃんのお母さんはお茶を出してくれた。
「ずいぶん若いわね。真由の友達の弟さんかしら?」
「あ、まぁはい…そんなかんじです。」
< 16 / 53 >

この作品をシェア

pagetop