切なさに似て…
会計を済ませ外に出ると、さっきまで降っていなかった雪が、散らついて降りて来ていた。
「やっぱりいいなー、背高いと何でも似合うよね!!」
本当にいいなと思っているかは別としても。
「…背高いって言っても普通だよ。可愛い服は似合わないしね」
「そうかなー、いいな。あっ!帰ったら日記書かなきゃ!そういえば最近柚ちゃん日記書かないね!?忙しいの!?ウチは帰った後で更新するから見てね!じゃあバイバ~イっ!」
さっちゃんの丹誠のかけらもない言葉は、軽薄に見えてならなかった。
自分の言いたいことを並べるだけ並べ、さっちゃんは地下鉄の階段へと吸い込まれるかの様に降りて行った。
そのいなくなった階段を眺め。
「バイバイ、気をつけて」
そう、心の中で声をかけた。
3月もあと半月で終わると言うのに天から落ちてくる大きな白い粒。
積もりはしないとして、水っぽい雪は私の首筋に入り込む。
ビクッ。…冷たっ!
顔を上に向け真っ黒い空を睨み付けた。
もうすぐ春なんですけどね…。
嫌がらせですかね?
はぁーっ…。
吐いた息は白く、空中に消えた。
日記か…。書く程のこと、してないし…。
「やっぱりいいなー、背高いと何でも似合うよね!!」
本当にいいなと思っているかは別としても。
「…背高いって言っても普通だよ。可愛い服は似合わないしね」
「そうかなー、いいな。あっ!帰ったら日記書かなきゃ!そういえば最近柚ちゃん日記書かないね!?忙しいの!?ウチは帰った後で更新するから見てね!じゃあバイバ~イっ!」
さっちゃんの丹誠のかけらもない言葉は、軽薄に見えてならなかった。
自分の言いたいことを並べるだけ並べ、さっちゃんは地下鉄の階段へと吸い込まれるかの様に降りて行った。
そのいなくなった階段を眺め。
「バイバイ、気をつけて」
そう、心の中で声をかけた。
3月もあと半月で終わると言うのに天から落ちてくる大きな白い粒。
積もりはしないとして、水っぽい雪は私の首筋に入り込む。
ビクッ。…冷たっ!
顔を上に向け真っ黒い空を睨み付けた。
もうすぐ春なんですけどね…。
嫌がらせですかね?
はぁーっ…。
吐いた息は白く、空中に消えた。
日記か…。書く程のこと、してないし…。