僕は彼女の事を二度愛していた
コンコン。
応接の扉をノックする音が聞こえた。
「失礼します。」
メグメグだ。
「なんだ、今、大切な打ち合わせをしているんだぞ。」
部長はすごんだ。
「あ、すみません。でも、社長がこれから応接室を使うからって・・・。ごめんなさい・・・。」
メグメグも、部長は苦手だ。言葉尻は、心なしか涙声になっているように聞こえた。
「社長が?しかたない、大河内、場所を変えるぞ。」
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