僕は彼女の事を二度愛していた
20
僕も眠れなかった。
夢を見たわけではない。
ただ、彼女と加藤の事、それを考えると眠る事が出来なかった。
まさか、加藤に彼女がなびくなんて。加藤でいいなら、きっと僕でも、いや僕の方が良かったはずだ。
(先に声をかけていたら、どうなっていたのかな・・・。)
いくら考えても、どうにかなるものではない。それでも僕の頭の中では、いつまでも同じ事が回り続けた。
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