勝利の女神になりたいのッ!~第1部~


「何度も時間を確認するために時計を見ては溜息をついたのはどうしてなの?」



寂しかった心が溶けていく。


とても素直に言葉を出すことが出来たんだ。



「緊張していたのとどうやって紫衣を楽しませようとか...考えすぎてた。」



「イヤだからじゃないの?」



「そんなことない!!溜息は自分に嫌気がさしていたんだ。紫衣に気の利いた言葉も掛けてやれない余裕のない自分が苛立たしかったんだ。」



ごめんな、不安にさせて...


続けられる言葉と共に私の頭を優しく撫でてくれる石野さん。



独りぼっちだと勝手に思い込んで泣いていた自分が恥ずかしい。


石野さんは私のことをとっても考えてくれていた。


勝手に誤解をして彼に余計な負担を掛けたのは私。


石野さんの手を振り払って逃げ出すように走ったのは私。




彼にとても迷惑を掛けてしまった。



涙は止まることなく流れ続け嗚咽も我慢できなかった。


泣いたら余計彼を困らせることになるのに....。



彼の優しい気持ちに触れ、自分勝手な私自身を責める気持ちと一人じゃないという安堵感、色々な感情が余計に涙を溢れさせた。











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