勝利の女神になりたいのッ!~第1部~


うつらうつらまた浅い眠りに誘われた。



「なんか紫衣雰囲気変わったね。」


「そう?」




芽衣ちゃんと向かい合って座っているのは私。


学校帰りによく寄り道したカフェにいる。



大好きなキャラメルカフェをストローでクルクルかき混ぜている。



「でも良かったの?真衣と石田の事。二人につき合いなよって紫衣が言った時私ビックリして何も言えなかったけど...。本当に本当に良かったの?」



心配そうに私の顔を覗き込む芽衣ちゃん。



いいんだ。

邪魔なのは私なんだもん。



「二人はお互い想い合ってるんだよ私の出る幕なんてないよ。だからもういいの。吹っ切らなきゃいけないよね。」



「だけど悔しくないの?」



芽衣ちゃんの言うとおり悔しくないわけじゃない。

だからって私が抵抗したところで気持ちなんて変わらないんだよ。


「本当にもういいの!!また新しい恋探すんだ!!」



言い切る私を不思議そうに見る芽衣ちゃん。


「やっぱりなんか紫衣、変だよ?サバサバして紫衣じゃないみたい。階段から落っこちた時に頭打ってたけど原因はそれかな?」



ケラケラと声を立てて笑う芽衣ちゃん。



「そうかもしれないね。全身を強く打ったのにどこも怪我しなかったんだよ。その代わりに心が別人になったのかもね。」


芽衣ちゃんに向って私は笑顔で答えたんだ。





でも今カフェの天井から芽衣ちゃんと私のやり取りを見ているのも...私...



そしてカフェに座っている私は天井を見上げてニッコリ笑った。

私としっかりと視線を絡めて笑ったんだ。










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